簿記3級の通信講座比較 | 受験料・合格率・5社の価格をまとめて確認
簿記3級は受験資格がなく、学生から社会人まで幅広い層が挑戦する入門資格です。試験には会場で受ける統一試験と、随時受験できるネット試験の2方式があり、合格率にも違いが見られます。本記事では日本商工会議所の受験者データにもとづく受験料・受験資格・合格率を確認したうえで、通信講座各社の価格と教育訓練給付の対象可否を比較します。
受験料と受験資格
簿記3級の受験料は、統一試験・ネット試験共通で3,300円です。ネット試験では、これに加えて試験会場が定める事務手数料が別途加算される場合があるため、申し込み時に確認しておくと安心です。受験資格は学歴・年齢・国籍を問わず誰でも受験できるため、初めて資格取得を目指す人にも取り組みやすい試験といえます。試験の実施主体は日本商工会議所・各地商工会議所です。
合格率 — 統一試験とネット試験の違い
日本商工会議所の受験者データによると、統一試験(ペーパー方式、年3回実施)の合格率は、第171回(2025年11月16日実施)が受験者16,648人に対して合格者5,743人で合格率34.5%、第170回(2025年6月8日実施)が18,935人に対して8,024人で42.4%、第169回(2025年2月23日実施)が21,026人に対して6,041人で28.7%でした。回によって合格率にばらつきがあることが分かります。
一方、随時実施されているネット試験の合格率は、2025年4月〜2026年3月が受験者276,477人に対して合格者112,797人で合格率40.8%、2024年4月〜2025年3月が254,433人に対して98,235人で38.6%、2023年4月〜2024年3月が238,155人に対して88,264人で37.1%となっています。
数値を並べると、ネット試験のほうが統一試験より合格率がやや高い傾向で推移していることが読み取れます。ただし、これは出題範囲の見せ方や実施回数、受験者の年齢層・学習環境の違いなど複数の要因が影響している可能性があり、「ネット試験のほうが簡単」と単純に断定できるものではありません。会場受験の緊張感が苦手な人はネット試験、決まった日程で集中して臨みたい人は統一試験、というように自分に合った受験方式を選ぶ際の参考情報として捉えることをおすすめします。
通信講座の価格・給付を比較する
簿記3級に対応する通信講座を提供しているのは、確認できた範囲でユーキャン・スタディング・フォーサイト・クレアールの4社です。アガルートについては、本記事の調査時点で簿記講座の提供が確認できなかったため、比較対象から除外しています。
ユーキャンの簿記(3級)資格取得講座は39,000円(一括払い価格)で、標準学習期間は3ヶ月、添削4回と質問対応が含まれます。教育訓練給付については公式ページ上に記載が確認できず、不明として扱っています。
スタディングの簿記3級合格コース(2026年4月〜2027年3月合格目標)は3,850円で、2027年3月31日まで受講可能、質問はQ&Aチケット制です。給付は対象外と案内されています。
フォーサイトの簿記3級スピード合格講座は16,800円で、こちらも給付は対象外です。
クレアールの3級パック等は、価格が公式ページ上に明記されておらず、個別ページでの確認が必要です(要再確認)。平均学習時間の目安は100〜120時間と案内されています。給付については、クレアールの給付対象講座一覧に「簿記検定」として4コースの記載が確認できましたが、どのコース名が3級に該当するかまでは特定できておらず、追って確認が必要な点として正直にお伝えします。
価格帯だけを見ても3,850円から39,000円まで幅があり、学習サポートの手厚さ(添削回数・質問制度)や標準学習期間も講座によって異なります。安さだけで選ばず、自分に必要なサポート内容と合わせて比較することが大切です。教育訓練給付の対象可否がはっきりしない講座も一部あるため、受講を検討する際は各社の公式ページで最新情報を確認してください。
比較表の使い方
本記事の下部には、簿記3級を対象にした比較表を自動的に掲載しています。価格は期間限定価格が公表されている講座があればそちらを優先して表示し、給付は公式情報で確認できた範囲で「対象」「対象外」「不明(公式未確認)」のいずれかで示しています。学習期間の列は各社が公表する標準受講期間の目安であり、実際にどれくらいの時間をかけて学習するかは、本文で触れた平均学習時間の目安(クレアールの場合は100〜120時間)も合わせて確認すると参考になります。表の並び順は価格順にしていますが、価格が最も安い講座が必ずしも自分に合うとは限らないため、添削回数や質問制度の有無まで含めて検討することをおすすめします。
学習を始める前に押さえておきたいこと
簿記3級は入門資格として位置づけられることが多く、学習を終えたあとに簿記2級へのステップアップを検討する人も少なくありません。簿記2級は受験料が5,500円と3級より高く、統一試験・ネット試験のいずれも合格率は3級より低めの水準で推移しています。学習範囲も広がるため、3級の学習段階からある程度の見通しを持っておくと、講座選びや学習計画を立てやすくなります。2級の受験料・合格率・講座の詳しい比較は簿記2級の通信講座比較にまとめています。
また、通信講座を選ぶ際は価格だけでなく、教育訓練給付の対象可否も実質的な負担額に影響します。給付を受けられる場合と受けられない場合とでは、同じ定価の講座でも手元に残る負担額が変わってくるため、給付制度の仕組み自体を先に理解しておくことをおすすめします。制度の詳細は教育訓練給付制度(一般)とはで解説しています。
まとめ
簿記3級は受験資格がなく、統一試験とネット試験のいずれかを選べる資格です。合格率はネット試験のほうがやや高い傾向にありますが、要因は一つに絞れません。通信講座は価格だけでも3,850円から39,000円まで幅があり、教育訓練給付の対象可否や標準学習期間も講座ごとに異なるため、簿記3級の資格ページの比較表で価格・給付・学習期間を横並びに確認することをおすすめします。給付制度そのものの仕組みは教育訓練給付制度(一般)とはで、上位資格である簿記2級の講座比較は簿記2級の通信講座比較でも解説しています。
簿記3級の通信講座比較
| 会社 | 講座名 | 税込価格 | 給付対象(実質価格) | 学習期間 | サポート |
|---|---|---|---|---|---|
| スタディング | 簿記3級合格コース[2026年4月~2027年3月合格目標] | ¥3,850 | 対象外 | 2027年3月31日まで受講可(月数表記なし) | Q&Aチケット制(枚数はコースによる) |
| フォーサイト | 簿記3級スピード合格講座 | ¥16,800 | 対象外 | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| ユーキャン | 簿記(3級)資格取得講座 | ¥39,000 一括払い価格 | 不明(公式未確認) 公式ページに教育訓練給付の記載が確認できず(要別途確認) | 3ヶ月 | 添削4回+質問可 |
| アガルート | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
| アガルートに簿記講座は確認できず | |||||
| クレアール | 3級パック等 | 公式に記載なし 公式ページ上に価格が明記されておらず、個別ページでの確認が必要(要再確認) | 対象(価格未確認のため実質額算出不可) 給付対象講座一覧に「簿記検定」4コースの記載あり(対象コース名の特定は要追補) | 公式に記載なし | 公式に記載なし |
| 価格はページ上未表示のため個別ページ確認が必要 | |||||
よくある質問
簿記3級は誰でも受験できますか
はい。簿記3級には受験資格の制限がなく、学歴・年齢・国籍を問わず誰でも受験できます。統一試験(ペーパー方式)とネット試験のどちらから受けても構いません。
統一試験とネット試験、どちらの合格率が高いですか
日本商工会議所の受験者データでは、直近の統一試験の合格率が28.7%〜42.4%の範囲で推移しているのに対し、ネット試験は37.1%〜40.8%とやや安定して高めの傾向が見られます。ただしこれは出題範囲や実施頻度、受験者層の違いなど複数の要因が影響している可能性があり、どちらが易しいと単純に断定できるものではありません。
アガルートに簿記3級の講座はありますか
本記事の調査時点では、アガルートに簿記講座の提供は確認できませんでした。そのため本記事の比較対象は、ユーキャン・スタディング・フォーサイト・クレアールの4社としています。
クレアールの3級パックの価格はいくらですか
クレアールの公式ページ上には3級パック等の価格が明記されておらず、個別ページでの確認が必要です(要再確認)。平均学習時間の目安は100〜120時間と案内されています。